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パリを通過する子午線の計測 フランス地図

アメリカにおいては、現在でも長さの単位には、フィート・ヤード・マイルが使用され、メートル単位になれた日本人にとってはなかなか分かり難い。(アメリカでも2000年以降、メートル法導入の暫定措置が施行されている。日本でも尺貫法など、以前はその国固有の尺度のみが利用されていた) 日本でもメートル法のみが最終採用されたのは、1966年のことであり、それほど遠い昔の話ではない。日本がメートル条約に加盟したのが1886年であるため、日本の場合は割合と長い時期を経て、尺度の変更が比較的上手く行なわれた国といってよいだろう。

メートル法はフランスで作成された尺度であり、18世紀末のことである。 生活の範囲が限られていた時代だと,地域で勝手に決めた単位でも大して支障はなかったが,異なる単位を使う地域同士の交流がさかんになったこの時期、単位が不統一なために弊害が起こってきた。 外国との折衝の結果、イギリスやアメリカの協力が得られなかったためフランスは、単独で子午線の測量に着手した。

ではなぜ、子午線の長さをを尺度として用いることとしたのか? 長さの単位として、1秒を振る単振子の長さ、赤道の全周、もしくは子午線全周の4千万分の1(北極から赤道までの長さの1千万分の1)の三案のうち、どれが適切かが検討された。 その結果、振子の場合は時間の単位が関係しており、また赤道の長さは測量が困難なこと、結局、赤道と北極間の子午線の長さの千万分の1を長さの単位とすることに落ちついた。その子午線がフランスの中心都市パリを経由するということもいかにもフランスらしい理由が付いていたことはいうまでもない。(過去距離測量されていたという有利な条件、地球の長さという不変(普遍)なものを基準とするという科学上の意思もあった。)

子午線の測量にはパリを通過するダンケルクからバルセロナまでの距離が選ばれ、ボルタの正確な側角器を所持した観測隊が、地球上の楕円状の距離を三角測量を行いながら、新たな単位メートルを創りあげるまで、辛抱強く仕事に取り組んだフランス人の挑戦の記録である。 このプロジェクトの中心人物の物語やメートル法の経緯が書かれているのが「万物の尺度を求めて」の書籍です。
メートル法の策定の中には、おもいがけない裏話を含んでいるのですが、それは読んだ人のお楽しみです。

下記の地図は、その関連の場所を示したものです。グリニッジ標準時の場所も添付しました。


世界各国の人が、flickr に掲載している写真(関連性の高い順)をみることができます。

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