ローレライ


ローレライ(Loreley)
ドイツの作曲家フリードリヒ・ジルヒャーによる1838年作曲のドイツ歌曲で、歌詞は、ドイツの著名な詩人ハインリッヒ・ハイネ(Christian Johann Heinrich Heine/1797-1856)による詩が用いられています。
ローレライとは、不実な恋人に絶望してライン川に身を投げた乙女で、水の精となった彼女の声は船頭たちを誘惑し、岩山を通りかかった舟を次々と遭難させていったという。 周辺は川幅が狭くライン川の中でも急流地帯とされています。


ドイツ語歌詞と訳(微妙に違いもありますが、古い訳詞のほうが、ローレライの雰囲気にはピッタリです)
Ich weiß nicht, was soll es bedeuten,
daß ich so traurig bin;
ein Märchen aus alten Zeiten,
das kommt mir nicht aus dem Sinn.
Die Luft ist kühl, und es dunkelt,
und ruhig fließt der Rhein,
der Gipfel des Berges funkelt
im Abendsonnenschein.
なじかは知らねど心わびて
昔のつたえはそぞろ身にしむ
さびしく暮れゆくラインのながれ
いりひに山々あかくはゆる

Die schönste Jungfrau sitzet
dort oben wunderbar;
ihr gold’nes Geschmeide blitzet,
sie kämmt ihr gold’nes Haar;
sie kämmt es mit goldenem Kamme
und singt ein Lied dabei,
das hat eine wundersame,
gewaltige Melodei.
うるわしおとめのいわおに立ちて
こがねの櫛とり髪のみだれを
梳きつつくちずさぶ歌の声の
くすしき魔力(ちから)に魂(たま)もまよう

Den Schiffer im kleinen Schiffe
ergreift es mit wildem Weh,
er sieht nicht die Felsenriffe,
er schaut nur hinauf in die Höh’.
Ich glaube, die Wellen verschlingen
am Ende Schiffer und Kahn,
und das hat mit ihrem Singen
die Lorelei getan.
こぎゆく舟びと歌に憧れ
岩根もみやらず仰げばやがて
浪間に沈むるひとも舟も
くすしき魔歌(まがうた)うたうローレライ

ローレライ(Loreley)
ライン川流域の町で、観光船の波止場もあるザンクト・ゴアルスハウゼン南にある岩山の地名です。 迂回ルートを取れば山上(水面から約130Mの高さ)にも上ることができますが、通常の観光では岩山に上がることはありません。 ライン川観光の船上から岩山を眺めることになります。 ローレライの岩の流域は、川幅が少し狭く流れも急になるため、昔から遭難する船が多かったころから船頭を惑わすローレライ伝承が出来上がったとされています。